僕はFXの神様でも何でもないし、僕のEAは勝ちを保証された聖杯でもないので、余裕で負けます。
そして、そんなEAを使ってくれている方に叱責を受けることもあります。
トレードはどこまでいっても自己責任の世界ですが、そのシステムの成績が悪ければ販売者に文句を言うのは当然だと思います。
そんな中で極まれにあるのが、
「何故バージョンアップをしないんですか？」
「今の相場に対応した設定は無いんですか？」
というご意見です。
僕は基本的に、安易なバージョンアップには反対です。
例えば、ここ半年の相場だけに合わせて最適化をおこなうことは簡単だと思います。
だけどもそれは、発表前、途方も無い時間をかけて真剣にその手法を検証してGOを出したこと全てを”否定”することになりかねない。
手法のバージョンアップは、OSやゲームソフトのバージョンアップなどとは根本的に違います。
利便性・操作性向上、バグフィックス…絶対に過去よりも進化していることがバージョンアップならば、手法のバージョンアップとは一体なんなんでしょう？
それで勝てるようになるかなんて、誰がわかるんでしょう？
少なくとも作者自身は改悪かも知れないと感じているバージョンアップなんて……価値があるものなのでしょうか？
モテない。
人気が出ない。
鼻が低いからだ。
整形してバージョンアップしよう。
まだダメだ。
今度は目を二重にしよう。
これで人気が出た芸能人を僕は知らない。
極端な例かも知れませんが、僕がもっとも恐れるところです。
苦しい相場でやるべきこと。
それは実はすでに答えが出ているんです。
そもそも、
「苦しい、という状態になるようなロットでトレードをしない」
これに尽きます。
苦しいという状態になっている時点で負けなんです。
僕のブログの読者さんならきっと伝わっていると思います。
僕がどれほどロットにこだわり、ロットに注意しているか。
生活していかなければヤバい時でも、数百円のトレードを続けているには意味があります。
苦しい時点で負け。どんな手法、どんなEAであっても。
僕のEAを使用していただいている方も、ダメだと判断すればすぐさま切り捨てて下さい。
切り捨てる時に躊躇しないよう、最初からロットを限界まで張らないで下さい。
切り捨てるべきか使い続ける価値があるか判断出来るまでに、本当の勝負をしないで下さい。
バージョンアップで延命するより、切り捨てて次に行きましょう。その方がおそらくいい結果が出ます。
成績とロットに真摯に向き合っていれば、大怪我はしていないハズです。
そしてその時に僕をまだ信用してくれるなら、僕に相談して下さい。
僕が出来る最善を、アナタに伝えます。
実はこれは僕のEAだけの話ではないです。
どんな手法・システムを使用されている方もそうですよ。
僕のトレードの師匠は、ロットの上げ方について、
「ビール瓶でスネを叩いて鍛えるように、本当に少しずつ少しずつ歯を食いしばりながら上げていくものだ」
と教えてくれました。
本当に本当にその通りだと思います。
ダメな手法もあるし、短期間で結果が出ない手法もあります。
もちろんそれに対する対策・テコ入れは考えていかなければなりません。
ただ、簡単なことは、
・自分がダメだと判断したものは切る
・自分がいいと判断したものだけを使う
この二点だけです。
・ダメだと判断したものを無理矢理修理して使う
・同じもので取り戻す
こういう思考は非常に危険であると同時に、よりダークサイドへと落ちていく可能性が高いです。
トレード手法を検証し、テコ入れを考えるような事態に陥った際に、資金の大半を失っているようでは冷静な対策など無理ですからね。
僕はちなみに、自分のEAを使っていただいている方には、今後も全て無料で面倒をみます。
どういうことかというと、僕がいいと判断したものでよければ、同じものを使っていただく準備があり、また希望者にはそれを実践しているということです。
それが僕にとってのバージョンアップであり、責任の取り方だとお考え下さい。
僕も毎日トレードをしているんです、本当にね。
その中で取捨選択をし、試行錯誤をしています。
・アナタがダメと判断すれば、僕を切る
・アナタがいいと判断してくれるなら、僕はアナタに僕と同じものを提供します
それだけなんです。
僕は今でもEA販売というものに疑問を持ちながら、それでも活動をしています。
楽しい面も苦しい面もありますが、信頼出来る仲間も出来たし、毎日本当にいい経験をさせていただいてます。
もちろん、僕自身にいずれ十分なトレード資金が出来るか、もしくは本当に勝てなくなれば、スパッとこの商売は辞めます。
僕はあくまでも「トレードで勝つこと」そしてその先の「楽しい人生を送ること」が目標ですからね。
今はその目標に向かって、もう少し頑張ってみようと思います。
では、今後ともよろしくお願い致します。
