「勝ちたければまず負けないことが大事」
こういうアドバイスは巷にあふれています。
一度は皆さんも”良く知らない誰か”に言われたことあるんじゃないですか?
僕は一貫してますが、こういう言葉は必ず一度疑います。
そして、なんとか噛み砕けないか考えます。
こういう言葉、名言のようなものにとにかく”捉われ過ぎない”で下さい。
マスターしてからその言葉を聞けば「ああ、なるほど」と思えることでも、勝ちたいともがいている時に聞くと「ああ、なるほど」という勘違いをしてしまうこともあるんです。
同じ「ああ、なるほど」でも、中身が全然違うんですね~。
名言は名人が言うから名言、凡人が勝手に解釈できるシロモノではないんです、本来ね。
ついやってしまう間違った解釈とは?
勝ちたければ負けなければいい
これはもはや禅問答の域です。
良く考えて下さい。当たり前なんです。
言葉通りに、仮に負けなければ必勝です!勝つしかないんだから。
この言葉を初心者、というか全てのある種の救いを求めているトレーダーに与えるとどう解釈してしまうか。
・ああ、なるほど!損切りをしないで耐えればいいんだ!
・ああ、なるほど!両建てをして損失を確定させなければいいんだ!
・ああ、なるほど!少しでも利益が出たら即損益分岐ラインまでストップを上げればいいんだ!
などと意味不明な供述をしており……となりがちなんです。
ひどい内容ですが、救いを求めるトレーダーはこういった理論とも言えない泡のようなものにでもつかまりたいものです。
つかまっても溺れます。だって、それはあなたが誤解により作り出した泡……。
負けたらダメ、なんて精神的な縛りは、有害以外の何物でもありません。損切りをためらうことにもつながる重大な問題なんです。
じゃあどういう解釈すればいいの?
さて、僕的に解釈した意味を発表します。
※これは僕レベルの解釈です。
名人様の解釈とはまだまだ差があると思いますが、ある種の理をもって考えた解釈です。
勝ちたければ(大きく)負けなければいい
この大きく、というところがポイントです。
要するに僕はこの名言を「資金管理について教えてくれている」と解釈しました。
資金管理の重要さ
-50%の損失を回復するためには、+100%の利益が必要になります。
いくら正しいトレードが出来ていても、当然損切るときは負ける(損失になる)のがトレード。
一度や二度の負けで致命傷を負っていては、勝つトレードを続けていくことは出来ませんよね。
だから、これ。
勝てるようになりたければ、負けを受け入れつつも大負けをしないような仕組みづくりやロット配分をしろ!(キリッ)
みなさんも名言には気をつけて、ね。