確実に来る、恐慌に備えるために
これから日本は恐ろしいほど苦しい時代を迎える、と僕は思っています。
理由は本当にいろいろあるんですが、成熟した社会というものは快適で素晴らしい、と同時にそれ以上の成長は見込めないもの・・・つまり後は腐るだけ・・・
腐らせるのは我々なんですが、それもある意味必然なんです。
進化すればするほど、豊かになればなるほど、滅びも近付くのがこの資本主義社会だと思っています。
とは言っても、世界が終わるわけではありません。
簡単に言うと、どんどん貧富の差が開いてきます・・・もっともっと激しいレベルで。
お金持ちにせよ、貧乏人にせよ、ループが起こるんです。
お金持ちはよりお金持ちになる仕組み、そして貧乏人はより貧困になっていく仕組み・・・まぁ大体理解出来ると思います。
仕事、つまりお金を稼ぐ手段が二極化してきます。
お金持ち・安定に繋がる労働と、そうではない労働と・・・
ここでは別に脅かしたいわけでもなんでもなくて、じゃあどういう仕事・どういう稼ぎ方でこの先「生き残って」いかなければならないのか。
それを僕なりに説明してみたいと思います。
自営業の方もサラリーマンの方も、現在学生や無職の方も、是非一度読んでみて下さい。
アナタの職業に未来はあるか?
ここ何年かで、おそらく不要になる職業というものが大量に出てきます。
よく言われているのはドライバーや税理士、あとは卸売り業などなど。
機械やPCが代わりを担えるようになるであろう業務、また、中間卸のような既得権益的な無駄な部分はどんどん排除されていきます。
よりシンプルに、より合理的に、より自動化が、この先もっともっと進むことでしょう。
アナタの仕事は、10年後20年後に本当に存在していますか?
※参考
オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」702業種を徹底調査してわかった
頼らない稼ぎ方
次に考えなければならないのは、何に頼って仕事をしているか?ということです。
例えば簡単なのはサラリーマンですね。
会社が無くなった時、アナタはどうなりますか?
僕は自分が所属していて、それなりの地位にいた会社が”ある日突然倒産”したという経験を持っています。
社内では大きな売上をもっていて大きな顔をしていた僕でしたが、社長の一族以外、全ての従業員は切り捨てられました。これが現実です。
自営業でもそうです。
仕事の請負先が突然無くなったらどうでしょう?
またそうではなくても、突然条件の改悪を申し出てこられたら・・・?
どんなビジネスでも相手がいる以上、そういったリスクは常につきものです。
そのリスク自体をゼロにすることは不可能なんですが、その対策をしておくことは出来ます。
また、しておかないと・・・結局自分以外の何物かのせいで、自分もろとも破滅します。
資格や肩書き、国に頼るというのももはやナンセンス
あの難関資格を取れば!
公務員になれば!
と考える人は相変わらず多いです。
でも資格を取っただけ、公務員になっただけで、そこから働いていくというのはまた別問題。
資格に見合った働きをもちろん求められますし、別に安定しているわけでも楽なわけでもありません。
むしろその職業に縛られてしまえば・・・自由な視点をなくしてつぶしの効かない人材になってしまうかも・・・
それでも未来はわからない・・・ではどうする?
怖い話を先にしましたが、これはあくまでも最悪の予想です。
案外職業は今のままなくならず、景気もなんとかキープされて、まぁまぁの生活を適当に送っていける・・・かも、知れません。
こればっかりは本当に分かりません。
でも、対策をしておくことは重要です。
たとえ最悪にならなくても、そこそこ悪くなることはもう確定しているわけですから・・・
これから必要になるスキルと考え方
さて、では僕が実際に勉強し実践している、今後の”人生の戦い方”を書きます。
・柔軟性を持つ
何でも出来るようにならないとダメです。
「自分は技術者だから・・・しゃべりは出来なくても別に・・・」という人がいますが、これからはそういう部分も克服していなかいと、本当の意味で”使えるヤツ”にはなれません。
一点で尖りきることが出来ればたいしたものですが、それが中途半端な場合は方向転換。
目の前の作業だけが仕事ではないという事です。
・働く内容を分散させる
上の項目とも少し重なりますが、仕事の内容の問題です。
例えば小さい飲食店の管理者は、それこそ何でもやりますよね?
調理・配膳・清掃・労務管理・会計、その他例えばインテリアのセンスまで・・・
「俺はこれしか出来ないんだよ」は言い訳でしかなく、何でも出来るようにならないとダメです。
それと同時に”何でもやってみるという気持ち”も大事です。
自分は調理が向いていると思っていたけど、結局は人を動かす方が好きかも・・・という発見にも繋がっていきます。
・収入を分散させる
ここからはさらに応用編です。
「アナタの月収はいくらですか?」
大事な要素ではありますが、そこまで重要ではありません。
「アナタの月収の受け取り先は何件ですか?」
これが最重要。
普通はまぁ1件、と答えることになると思います。
自営業の方やアルバイト掛け持ちなどの方は、2件3件と出てくるでしょう。
ちなみに僕は20件以上あります。
本当に細かいものをあわせると40件くらいになりますね。
僕はここ数年、あえてこうしてきました。
お金を稼ぎ続けることに対する最大のリスクヘッジは、ひとつの仕事に依らない、ということです。
1つの会社から月給30万円もらうのと、30社から月1万円ずつもらうのと・・・
金額は何も変わりませんが、意味合いは大きく変わってきます。
前者は1つ潰れれば終わり、後者はたとえ5つ潰れても25万円です。
また、後者は平均1万円をどんどん増やしていける可能性があります。
さらに次の仕事、次の仕事、と発展させていける可能性まで持ちます。
サラリーマンのお給料、この先どこまで上がるでしょうか?
アナタの上司は一体いくらもらっているでしょうか?
僕はサラリーマン時代、50代後半の部長の給料が年収600万円くらいだという話を聞いて”絶望”した記憶があります。
お金持ちになりたいわけではありませんでしたが、朝から晩まで重責を背負って働く彼を見ていると、あまりにも将来に対して無防備に見えました。
将来の安心は貯金計画では買えない!
いくら貯めておけば・・・とか、そういう話ではないんです。
将来のことを考えるなら、とにかく今の仕事の質を変化させていくべきです。
稼ぎたい時に好きに稼げるスキルを獲得するために努力する!
そしてそれこそが唯一の安心への道だと僕は確信しています。
長々と読んでいただいてありがとうございました。