愚痴ばかりいう人がいます。
飲みに行っても会社の文句とか、人の文句とか、政治家への文句とか。
悪口ばかりいう人がいます。
あいつは馬鹿だとか、あの人は才能がないとか。
否定してばかりいる人がいます。
誰かがAといえば「それはありえないよ」と嗤い、誰かがBといえば「無理無理」と茶化す。
自慢してばかりの人がいます。
自分は優秀だとか勝ち組だとか、お前の知らない世界を知っているだとか。
予想してばかりの人がいます。
あの人はこうだからきっとこうだろう、とか、あの店はこうだからこうに違いない、とか。
決めつけてばかりの人がいます。
絶対にこうしないとダメなんだ、とか、こうすべきなんだ、とか。
人のことばかり気にしている人がいます。
あいつはこう、こいつはこう。自分は…置いといて。
重複するようなものもありますが、こういう”しんどい”人っています。
人を傷つけて、自分の位置を保つような生き方は絶対にしたくないですね。
ビートたけしの本の記事を読んで、ふとそんなことを思ったんです。
最近、「自分が勝った」と思った瞬間に、相手をトコトン叩きのめしてやろうという感覚の人間が増えたような気がする。自分のほうが有利だとわかった瞬間に居丈高になるんだよな。
スキャンダルを起こした有名人をネットで批判するヤツラもそうだ。絶対安全圏から、どん底に落とすまで叩きまくる。「もうサンザンな目に遭ってるんだから、この辺でいいじゃないか」とか、「もうこっちの勝ちは決まったから、それ以上ボコボコにする必要はない」なんて感覚はないんだよな。
人間、自分が圧倒的に優位な立場にいるときに、相手にどう振る舞うかで品性みたいなものがわかる。「溺れた犬は叩け」じゃないけど、弱ってる相手、弱い立場の相手をかさにかかっていじめるのは、とにかく下品なんだよ。
※ビートたけし/著『ヒンシュクの達人』(小学館新書)より
ええこというなぁ、たけちゃん。好き。