2016年、FXは結構盛んなようです。
バイナリーオプションも国内こそ微妙ですが、以前ほどではないもののそれなりに盛り上がっているみたい。
自動売買は・・・ちょっと元気がないという話をききますね。。。どうしてでしょうか?
【希望を絶やさないということは負け続けるということ】
トレードをがんばっている方、もちろん僕もそのひとりなんですが、
今回はダメだったけど次は出来る!少しずつだけど成長してる!
って、割と楽観的に自分の可能性について考えてしまうフシってありませんか?
僕も以前本当にそうでした。
いつか出来ると思っていたし、またそれに向かっていると思っていました。
もちろん間違いではなかったんですが、そういう「かすかな希望」のようなものを持ち続けて、結果、負け続けていました。
いつか来る・・・どこかにある・・・そんな転換点、特異点、そういった瞬間を信じて・・・
悪いことではなく、成功には必要なことなんですが、同時にかなりタチの悪い道のりです。
マイナス=負け、ではない
損切り=負け、ではない
という話を本当によく僕もするんですが、それでもあえてここで踏み込むと、
当然、”資金は減っている”わけです。
自分が自分のルールの中で修行して、その中での想定内の損失だとしても、”資金は確実に減っている”。
先にある(かどうかわからない)成功のためとは言え・・・減るということは事実としてあります。
これはトレードに挑む自分、というものを離れて、一個人としての自分を俯瞰で見た時・・・非常に印象としては良くない。
つまり、家族や友人、恋人に・・・いや何より自分自身の心、そしてもちろん資金に確実にダメージが入ります。
禅問答のような話になってしまいますが、トレードで身を立てる・成功する、とはかくも難しく、また矛盾した行為だということなんですね。
本人が諦めない限り、勝負はつきません。
希望を持ち続けて負け続けられるからこそ、業界は成長し、業者は喜ぶわけです・・・
【白黒がはっきりと付き過ぎるのが自動売買】
逆に自動売買はここが面白い!
EA運用は自動ですから、使用方法さえ守ればトレードに裁量が介入する余地はほとんどありません。
あったとしても悪手がほとんどです。(何故ならそんな器用な介入が可能な人は、ハナから自動売買なんてしないからです^^)
つまり、成績に対して言い訳が一切きかないんです。
さすがに短すぎるスパンでの判定は難しいですが、まぁ一年間も使えば性質はほぼ分かります。
一年間で大きなマイナスになってしまったEAは、「使えない」ということです。
ちなみにこのEAを責めても意味はありません。
どんなにテストで良くても、フォワードで勝ち切れるEAはそうそうありませんし、最初から負けるつもりで作る作者さんはいません。(いないと信じたい^^)
ポイントはそこではなく、「使えない」と決めてしまえる、という点です。
ダメ!と切り捨てることが出来るというメリット!
これはめちゃくちゃ大きいです。
これは大きな意味での損切りです。
先ほども言いましたが、トレーダーは自分自身を損切り出来ないんです・・・ですから、損失もふくらみやすく、またズルズルと深みにハマっていきやすい・・・
変な商材なんかに騙されてばかりなのもこういうタイプの方だと思います。
EAは切れます。
一定期間で勝負がはっきりとつくからです。しかも誰が運用しても。
ダメと決まれば使わないだけ。
だから気持ちがいいし、逆に言うといいものを見つければずっと使い続けることができるというわけですね。
冒頭の話に戻りましょう。
自動売買のユーザーが減っているらしい。
つまり、巷にはそれだけ「使えない」EAが溢れている・・・
そして、「使える」EAを生みだすのはすごく大変・・・
ということに他ならないんでしょうね。